ドラマ「エルピス—希望、あるいは災い—」は放送を重ねるほどにハマっていく面白さがあります。
それだけに、ドラマのタイトルやエンディング、スピンオフのストーリー、そしてドラマの基としてる実話の事件など様々な仕掛けも気になるポイントですね。
そこで、こちらでは、ドラマのタイトルの「エルピス」の意味について考察を含めて紹介していきます!
エルピスの題材となっている実話の事件や、八頭尾山については下記コンテンツにてまとめていますので、合わせて御覧ください!

ドラマのエルピスの意味は?
ドラマの中で定義されているエルピスの意味は、1話のオープングで語られていました。
エルピス(Elpis)
古代ギリシャ語で様々な災厄が飛び出したと伝えられる
【パンドラの箱】に残されたものとされ【希望】とも【厄災】とも訳される
ドラマ「エルピス」の公式ホームページを見ると、ほぼ同じですが、少し違う文章で記載されています。
エルピス(Elpis)とは?
古代ギリシャ神話で、中からさまざまな災厄が飛び出したと伝えられる
「パンドラの箱(壺)」に唯一残されていたものとされ、
良きことの予測して【希望】、悪しきことや災いの予測して【予兆・予見】
とも訳される言葉。
さらにドラマ「エルピス—希望、あるいは災い—」の公式ホームページには、エルピスの意味について解釈が解説されています。
このドラマでは、真相に迫っていく過程で登場人物たちはさまざまな「希望」を見出すが、自身やその周囲、所属する組織に対し、痛みや破綻といった「災い」も降りかかる。
はたして、彼らがパンドラの箱を開けたことでもたらされる混沌の先に残されているのは、
希望か、それとも災いか-。
ギリシャ神話のパンドラの箱のあらすじとエルピスの意味
ギリシャ神話のパンドラの箱のあらすじとエルピスの意味を見ていきましょう。
パンドラの箱というと、開けてはいけないものという認識は大雑把にありますが、実際にどのようなストーリーなのかあらすじをざっくり紹介しておきます。
ゼウス・・・・・・神
プロメテウス・・・人間を愛している人
エピメテウス・・・プロメテウスは弟
パンドラ・・・・・ゼウスが送り込んだ刺客
ゼウスが、プロメテウスにねんどで神と同じ姿形のものを作るように命じて人形をつくらせます。
そして、その人形に命を吹き込んで出来たのが人間とされています。
ゼウスは、人間に、さまざまなものを与えるのですが、火だけは、神々のものとして火を与えることを禁止しました。
ですが、人間を愛してるプロメテウスは、火がなくて、寒さに凍えていたり、肉があっても焼くことが出来ない様子を見たりして、かわいそうだから火を人間に与えてしまいます。
結果、ゼウスが怒り、プロメテウスを処刑してしまいます。
火を与えるときには、プロメテウスは処刑されることを覚悟していたために、弟のエピメテウスに人間の世話を託します。
そのためゼウスは、エピメテウスに刺客を送るのですが、送り込まれたのが、美しい女性のパンドラです。あまりの美しさにエピメテウスはパンドラを妻として愛するようになります。
さて、プロメテウスがエピメテウスに残したもの中に黄金の箱がありました。
この黄金の箱には、病気や、妬み、苦しみ、盗み・・・など、いわゆるこの世の悪が閉じこめられていました。
プロメテウスが、人間を守るために、さまざまな悪を閉じこめていたのです。そのため、プロメテウスは、エピメテウスに決して開けてはならないと伝えていました。
ですが、この黄金の箱が気になってしまったのが、パンドラです。
パンドラは開けたくて仕方なくなり、パンドラを愛してるエピメテウスは、開けてはいけないという言い伝えを破りついにその気持ちに答えたくなり、開けてしまいます。
すると、中に閉じこめれていた悪が次々に飛び出してしまい、世の中に悪が溢れてしまいます。
ですが、全ての悪が飛び出した後、箱に残されていたのが一つだけあり、それが「希望(エルピス=elpis)」でした。
プロメテウスが、万が一開けてしまったときに備えて、希望を残していただのではないかと言われています。
以上が、ギリシャ神話のパンドラの箱のエルピスの意味です。
ドラマのタイトル「エルピス—希望、あるいは災い—」の意味を考察!
ギリシャ神話のパンドラの箱のエルピスと、ドラマのエルピスの意味から、どんな意味が込められているのか考察していきます。
開けてはいけないパンドラの箱は、まさに冤罪に隠された真実と考えられます。
ドラマの展開を見ると、真犯人の目撃情報があったにもかかわらず隠蔽されてしまったこと。
最高裁で結審がついていることを蒸し返すというのは国家に逆らうということ。というように、冤罪の背後に様々な思惑が隠されています。
そこにどんな悪意があったのかは、今後のストーリーともに描かれていくことだと思いますが、パンドラの箱あけることは冤罪を追求することであり、その結果、そこに希望があるのか?それともないのか?に迫っていくストーリーに面白さがありますよね。
実際に、1話、2話を見る中でも、保身のために、冤罪事件の蓋を開けようとするが、それがパンドラの箱でありさらなる災いに恐れおののき一旦は手をひいた岸本拓郎(眞栄田郷敦)。
パンドラの箱を開けた先に希望を見出して、もう蓋をしないと決意する浅川恵那(長澤まさみ)など、希望と災いに揺さぶられる人間模様が興味深いですよね。
パンドラの箱を開けることは、災いなのか、果たして希望はあるのか?その答えはドラマの結末ではっきりと描かれるのか見どころですね。
なんとなく、はっきりとは描かれず、視聴者の判断でどちらでも取れるような終わり方になりそうな気もしますが、楽しみです。
まとめ
ドラマ「エルピス—希望、あるいは災い—」のエルピスの意味について、ギリシャ神話のパンドラの箱のあらすじも含めて考察してみました。
実話に基づくストーリーということで、実に考えさせられるドラマになっていますよね。
安倍元総理大臣が登場したりオリンピック招致が描かれていたりと、フィクションと現実が織り交ぜられているところも見どころですよね。
結末まで目が離せないドラマです!
ドラマ「エルピス」のモデルとなった足利事件の概要やドラマとの違いについては下記コンテンツにまとめていますのでこちらもどうぞっ!!

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